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中澤日菜子【んまんま日記】

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この連載では、母、妻、元編集者、劇作家という顔を持つ、新進気鋭の小説家・中澤日菜子さんが、「んまんま」な日常を綴ります。
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#中澤日菜子

うつわ/中澤日菜子

 料理と、それを盛り付けるうつわには大きな関係があると思う。  たとえばラーメン。うちは…

海辺でランチ/中澤日菜子

『孤独のグルメ』というドラマをご存じだろうか。俳優の松重豊さん演じる井之頭五郎という男性…

子どもの発想/中澤日菜子

 この連載の筆者紹介文にも「妻、母、元編集者、劇作家の顔を持つ」と書かれているように、わ…

始まりの一杯/中澤日菜子

 ここ最近、わたしは締めのラーメンではなく「始まりのラーメン」を食べるようにしている。 …

京都・奈良編 その2/中澤日菜子

 京都・奈良編、第二回にして最終回。  二日めは京都のお寺や神社をめぐる。  まず向かっ…

京都・奈良編 その1/中澤日菜子

 緊急事態宣言が解かれ、他県への移動が可能になった六月下旬、京都と奈良に取材がてら旅して…

仕事場菜園/中澤日菜子

 何度かこのエッセイにも登場しているが、わたしは自宅から徒歩数分のところに仕事部屋を借りている。  そう言うとたいていのかたが「すごーい!」と感心してくださるが、たぶん想像しているようなものとはだいぶ違うものであると思う。  わたしの仕事部屋は築三十年は経とうかという、木造の安アパート。その一階一番はしっこ の六畳一間だ。木造で壁が薄いため、夏は茹だるがごとく暑く、冬は凍えるほど寒い。南西の角部屋で、それだけ聞くと日当たりも通風もよさそうであるが、掃き出し窓を開けると目の前

闇鍋/中澤日菜子

「闇鍋」ということばを耳にしたことのあるかたは大勢いらっしゃると思うが、じっさいやったこ…

コロナ太り/中澤日菜子

 新型コロナ肺炎。この原稿を書いている六月中旬でも、東京では感染者の数が二十名から多いと…

二郎愛/中澤日菜子

 二郎というお店をご存じだろうか。「二郎ラーメンはもはやラーメンではない。二郎という食べ…

ああ納豆/中澤日菜子

 納豆はじつに奥の深い食べものである。  ふだんはネギや卵を入れて混ぜてご飯にかけるか、…

HOT! /中澤日菜子

 わたしが高校生のころ、第一次激辛ブーム(おそらく)がやってきた。  部活の帰り、よく立…

ウチ飯/中澤日菜子

 この回がアップされるころには終息の兆しが見えていてほしい新型コロナウイルス。食べること…

読めない/中澤日菜子

 一昨年の夏くらいからちょこちょこと辛いできごとがあった。 「ちょっとついてないな」という程度のものから、立ち直るのに相当の日数を要するものまでレベルはさまざまだったが、とにかくあまりラッキーな星回りではなかった気がしてしかたがない。 「こういうときは厄落としに行くべきだ」  そう思い、んまんま担当編集者のF嬢を「一緒に厄落としに行かない?」と誘ってみた。 「いいですよ、ぜひご一緒しましょう」  快諾してくれるF嬢。うう、ありがとう、へっぽこ作家のわがままにつきあってくれて。