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新井由木子【思いつき書店】

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「思いついたことはやってみる」と言うのは、とあるおしゃれカフェの中の小さな書店「ペレカスブック」店主であり、イラストレーターでもある新井由木子さんです。世界文化社deliciou… もっと読む
運営しているクリエイター

#イラストレーター

これは、つまらない仕事をはかどらせる、わたし独特のコツについての文章と、 一生か…

わたしの仕事道具であるノート型マッキントッシュはクリック機能が壊れ、マウスがないと動かな…

だから やっぱり本が好き/新井由木子

 先日、初めて店(ペレカスブック)にいらした方から、 「いったいどうやったら、出版社とお…

娘のお弁当に付ける“荷札”は、親の圧倒的な片思いなのか?/新井由木子

 下準備をして、誰よりも早く起きて、心を込めて作るお弁当。  それなのに肝心の子どもとき…

くどいバス/新井由木子

 バスに乗るのは、いつでもなんだか気持ちが弾みます。  生まれ故郷の式根島にはバスが走っ…

男心はわからない(わかりたくもない)し、女の情報網はすごい/新井由木子

「Aちゃんの彼、浮気してるって聞いた?」  女子二人の間に発せられたこの言葉に、思わず聞き…

三本の指で命拾い/新井由木子

 伊豆諸島の式根島に暮らしていた幼き頃、よく家族揃って海遊びに出かけていました。  父と…

絵を仕事にする/新井由木子

 絵で身を立てたいと思っていた20代の頃、様々なコンペティションに挑戦していました。  コンペティションで高い評価を得ることこそ良い絵の証、プロフェッショナルへの道。クリエイターとしてデビューしたいならば、受賞こそが登竜門だった時代でした。  鳴かず飛ばずの数年を経て1999年、ようやくHBギャラリーファイルコンペで大賞をいただいた時は、これでわたしの絵描き人生は安泰だと思ったものでした。  しかしそれはあまりに浅はかな見通し。そこからが試練の始まりなのでした。  コンペで

ういろうの一本食い/新井由木子

『ういろう』を丸ごと一本食したことがあります。バナナを食べるがごとく、頭からモリモリと、…

必ず眠れる子守唄/新井由木子

 幼き頃、伊豆諸島の新島に暮らす祖母が歌ってくれたのは、こんな子守唄でした。 ♪ねんねん…

死ぬ夢と呑気な中学生/新井由木子

『死ぬ夢』を、よく見ます。  ある時は討ち入りの場面におり、抜き身をひっさげ、ときの声を…

ろくでもない思いつき/新井由木子

 世の中にはさまざまな『思いつき』が、溢れています。  人々を幸せにする『思いつき』とし…

言葉のマジックに気をつけよう/新井由木子

「わたしには、伸びしろしかない」  この言葉を聞いたのは、人生で初めてパソコンを買うとい…

ワンコに似て非なるものを見た/新井由木子

 散歩をしているワンコを見るのが好きです。  ご主人の歩みに合わせて小走りしている小型犬…

うちの娘が迷子です/新井由木子

 子どもとは、非常に迷子になりやすくできているものです。  手を離した瞬間に忽然といなくなり、見ると犬について行ったり、アリンコを追いかけたりしています。飴玉が口から落ちたと言っては泣き、欲しい玩具があれば石地蔵のごとく動かない。  そんな子どもとスーパーマーケットへ行き、生活必需品の買い物をするのはとても大変なのです。  だからわたしは言いたい。  前方に子ども用の乗用車を合体させたショッピングカートを、最近見かけるようになりましたが、あれは大変な発明品です。子どもを機嫌