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焼きながら幸せな気分になれるフワフワパンケーキ作りの秘策/スギアカツキ

定番料理が豊かになる幸せ。
皆さんにとって“朝ご飯の理想”って何でしょうか?
白いご飯に出来たてのお味噌汁?
それとも、挽きたてのコーヒーと厳選食パンで焼き上げるトースト?
理想像はさまざまだと思いますが、私にとって朝ご飯の特別な存在といえば、「パンケーキ」
あの香りやフワフワ感は、どんな時もハッピーでピースフルな朝を演出してくれる魔法の食べ物なんです。

私の心を穏やかに満たしてくれるパンケーキですが、作るたびに「次回はもっと上手に焼けるようになろう!」と探究心が芽生え、少しずつ改良を重ねています。
そして今回一大決心をしたのが、パンケーキを焼く「調理器具」を変えるということでした。

これまでさまざまなフライパンやホットプレートを駆使して焼いてまいりました。
しかし好みの焼き上がりを実現しながら、家族全員分が同時に焼けること、焼いている過程での印象や演出においてなど、全ての希望を満たしてくれるものが、なかなかありませんでした。
ところが最近、そんな私のわがままを叶えてくれそうな調理家電が現れたのです。

それは、オランダの家電メーカー「PRINCESS(プリンセス)」のホットプレート

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発売当初、白いホットプレートが彗星のごとく登場し、“美しすぎるホットプレート”と称されたそうです。
私は、焦げや焼き跡が目立ちにくい天板が良かったので、プレートの表面をストーンテイストでコーティングした日本限定の「テーブルグリルストーン」ブラックをチョイス。
いずれにせよ、主な特徴としては、シンプルでスマートなデザイン
竹素材の台座とスリムなプレートは、食卓をスタイリッシュに変身させることでしょう。
そしてこのプレートはオイルフリーで使用できること、遠赤外線効果によって食材が、表面はカリッと中はふっくらジューシーに焼き上がることが、大きな魅力になっています。

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さてさて、早速パンケーキを焼いていくことにしましょう。
私のお気に入りは、卵白をメレンゲにして、卵黄と合わせるフワフワ食感のパンケーキ
世界一の朝食として有名になった「bills(ビルズ)」のリコッタパンケーキには強い影響を受けています。

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基本の材料は、卵2個、小麦粉80g、ベーキングパウダー(アルミニウムフリー)小さじ1、牛乳100ml
その日の気分に応じてフレッシュチーズ(リコッタチーズやカッテージチーズ)を100g加えています。
我が家は3人家族なので、小さいサイズ(直径10cm程度)を6枚焼くのにピッタリの分量です。

これを天板にぽってりと落としていきましょう。

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温度をMidとMaxの間に設定し、まず片面を3~4分程度焼いていきます。
香ばしい匂いが漂いはじめたら引っくり返すサイン。
パタンッと裏返すとこんな様子。

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うん、最高の焼き具合です。
そして温度をMidに落として3分程度焼けば完成。
天板の上でバターを溶かすのも醍醐味のひとつなのです。

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ホットプレートの魅力は、天板の上で仕上げができること。
美味しそうなビジュアルが、朝の食欲を健やかにかき立ててくれます。
バターと一緒にメープルシロップジャムをのせて、とろりと溶ければ完成。
お好みの皿に盛り付けましょう。
今回は、甘みが凝縮されたミニサイズのバナナ「セニョリータバナナ」を添えてみました。

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準備から食べるところまで、全工程において、楽しくスマート。
そしてもちろん、パンケーキの仕上がりも理想的です。
「テーブルグリルストーン」の後片付けは、天板を拭き取るだけですから、ストレスはありません。

幸せな一日は朝ご飯が作る
私はそう信じながら、次に作る“前回よりもおいしいパンケーキ”のことを考えています。

この連載では、「たまごが一番大好きな食材」という食文化研究家のスギアカツキさんが、その経験と好奇心を生かしたさまざまなアプローチで「たまご」を掘り下げていきます。【たまごのはなし】は、ほぼ隔週火曜日に掲載します。

文・写真:スギアカツキ/食文化研究家。長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)、女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。現在発売中の『&Premium』9月号(マガジンハウス)でも卵料理のレシピを紹介。
「みなさん、一番大好きな食べ物ってなんですか? 考えるだけで楽しくなりますが、私は『たまご』という食材に行きつきます。世界中どこでも食べることができ、その国・エリア独特の料理法で調理され、広く愛されている。そしてなにより、たまごのことを考えるだけで、ワクワクうれしい気分になってしまうんです。そこで、連載名を『たまごのはなし』と題し、たまごにまつわる“おいしい・たのしい・うれしい”エピソードを綴っていきたいなと思います」
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