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ステイホームで覚醒! 家族で楽しむ創作目玉焼き/スギアカツキ

コロナ禍でのステイホーム生活、皆さんはどのような毎日を過ごしていましたか? 
衣食住それぞれにおいて、新たな気付きを得た人も少なくないでしょう。
今日は私自身が自粛生活で実感したことを中心に、お話していきたいと思います。

まず何が変わったのか?ということですが、はじめに心に浮かんだことは、どんな厳しい環境であれ、食はおろそかにしてはならないという強い使命感でした。
免疫力を落とさないことにもつながるのですが、とにかく家族全員が元気でいられることは、母であり妻であり食事担当である私の責任なのかもしれません。
しかしそれは難しく考えるものではなく、大切なのは、私が心から楽しみながら、おいしく健康的なご飯を作ること。
普段はできなかったけれど、子どもと一緒に料理をすることで、食生活における自立や主体性を養うこと。
そういう基本的なところから、何かが大きく変わるのではないかと、考えるようになったのです。

私のインスタグラムをご覧いただければ、日々の食生活が垣間見えるのですが、その中でもほぼ毎日といってもいいほど作っていたのが、コレまでとはちょっと違う、「楽しい目玉焼き」でした。

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我が家は3人家族。
毎朝目玉焼きを大人は2個、子どもは1個ずつ食べるのですが、合計5個の目玉焼きを一度に焼くのが恒例。
ある時、目玉焼きの上に他の食材を乗せて一緒に焼いたら、栄養バランスも整い、見た目もキレイかもしれないなと思ってやってみたところ、子どもに大好評だったのです。

目玉焼きも爆発だね!

岡本太郎ファンの子どもがポロリと言った一言が、私の心に妙に残ったのです。
そうか、毎日の目玉焼きだって、ヒトの心を動かすアートになるのか……。
それ以来私は、その日の気分や冷蔵庫の余り物を味方にしながら、創作目玉焼きを作るようになりました。
キレイに作ろうというよりは、その日の気持ちが重要。
おいしいベーコンをあえて手でちぎって、バッサリ乗せるだけの日もあって良いのです。
また焼く時に蓋をするしないも選択肢の1つ。
そう考えていくと、アイデアは無限大に膨らんでいきます。

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茹でとうもろこしが少しある時は、実を削って乗せ、ハッピーイエローとの共演を楽しみながら、食感の広がりや塩分を加えるために粗挽きソーセージを豪快に置いたり。
子どもと2人だけの朝は、卵の数を減らしつつ、珍しいそら豆を乗せてみたり。
たとえ真ん中に穴が開いてしまっても、その不恰好さえ愛しく感じられるようになり、毎朝“新しい1枚”を考えるだけで、我が家の食事が豊かに潤っていくようです。

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いつもの定番メニューを自分らしく自由に変えていく姿勢は、食生活を豊かにしてくれるだけでなく、どんなことをも主体的にシフトするための潤滑油になっていくような気がします。
明日のトッピングは何にしようかな……。
今日もそんなことをルンルンと考えながら、大好きな卵料理で朝を迎えています。

この連載では、「たまごが一番大好きな食材」という食文化研究家のスギアカツキさんが、その経験と好奇心を生かしたさまざまなアプローチで「たまご」を掘り下げていきます。【たまごのはなし】は、ほぼ隔週火曜日に掲載します。

文・写真:スギ アカツキ/食文化研究家。長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)、女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。
「みなさん、一番大好きな食べ物ってなんですか? 考えるだけで楽しくなりますが、私は『たまご』という食材に行きつきます。世界中どこでも食べることができ、その国・エリア独特の料理法で調理され、広く愛されている。そしてなにより、たまごのことを考えるだけで、ワクワクうれしい気分になってしまうんです。そこで、連載名を『たまごのはなし』と題し、たまごにまつわる“おいしい・たのしい・うれしい”エピソードを綴っていきたいなと思います」
Instagram:@sugiakatsuki
Twitter:@sugiakatsuki12

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