note_12うづら卵のおやつ

スギアカツキ【たまごのはなし】第12回 オヤツにもおつまみにも手軽でおいしい。「うずら卵」ってどんな卵?

40代に間もなく仲間入りを果たす私ですが、やっぱりオヤツが大好きです。中でも最近のお気に入りが、「うずら卵」を使ったオヤツ。皆さん、召し上がったことはありますか? 茹でたうずら卵を、醤油や塩であっさり味付けしたものや、酒のアテになるような燻製タイプまで、少しずつバリエーションが増え、コンビニでも手に入るようになってきました。

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私はこのオヤツに、見た目のかわいさだけでなく、「うふふ」と思わず笑みを誘うような、そんな魅力を感じています。では改めて、“うずらの卵”って、どんなものなのでしょうか?

そもそも“鶉(うずら)”という鳥は、キジ科に属する渡り鳥。採卵用は野生種を家禽化したものですが、全長が20cmほどで、縦斑のある淡褐色の体毛が特徴です。うずらと人類の関係は古く、旧約聖書やギリシャ神話にも登場するほど。日本においても万葉集で歌われていたりと、古来から私たちの生活に身近な存在だったようです。

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卵の形状としては、グレーがかったまだら模様が特徴で、サイズは鶏卵の1/5程度。スーパーの鶏卵コーナーの隅っこに必ずや置いてあり、10個100円程度で購入できます。最近では“水煮タイプ”のレトルト食品としてのほうが馴染みがある人は多いのかもしれません。

そんな、控えめな存在にも見えるうずら卵ですが、実は栄養面において鶏卵より優れているとも言われています。ビタミン(下の表でビタミンA・B1・B2・B6・B12・葉酸)・ミネラル(下の表でカリウム・リン・鉄)の含有量で比較するとその優位さはわかりやすいでしょう。※五訂食品成分表より抜粋

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また、うずら卵は鶏卵よりもアレルギー反応を起こしにくく、ヨーロッパにおいてはアレルギー症状を緩和する民間薬としても使われていたそうです(※うずら卵は鶏卵に比べてアレルギーを起こしにくいことは事実ですが、アレルギーを起こさないわけではないため、召し上がる前にご注意ご確認ください)。

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こんな話を聞いて、うずら卵を食べたくなった人へ。“オヤツ”をきっかけにしていただきながら、料理にもどんどん活躍させてみてくださいね。そしてできれば、上質でおいしい“うずら生卵”を探して、ゆで卵にしたり丼ものに落としてみてください。小さな太陽から大きな幸せをもらえるはずです。


文・写真:スギアカツキ/食文化研究家。長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)、女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。
「みなさん、一番大好きな食べ物ってなんですか? 考えるだけで楽しくなりますが、私は『たまご』という食材に行きつきます。世界中どこでも食べることができ、その国・エリア独特の料理法で調理され、広く愛されている。そしてなにより、たまごのことを考えるだけで、ワクワクうれしい気分になってしまうんです。そこで、連載名を『たまごのはなし』と題し、たまごにまつわる“おいしい・たのしい・うれしい”エピソードを綴っていきたいなと思います」
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スギアカツキ【たまごのはなし】
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「たまごが一番大好きな食材」という食文化研究家のスギアカツキさんが、その経験と好奇心を生かしたさまざまなアプローチで「たまご」を掘り下げる連載です。

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